オーディオテクニカは、A2DCコネクタ対応のイヤホンを、Bluetooth化できるケーブル「AT-WLA1」を10月20日に発売。価格はオープンプライス。店頭想定売価は11,880円(税別)。
AACやaptXに対応し、音質の劣化を実感することなく、長いケーブルの煩わしさから解放してくれる便利なアイテムです。日々の通勤でスマホで音楽を聴かれている方は、是非一度試して欲しいと思うアイテムです。
「AT-WLA1」は、オーディオテクニカ社のイヤホンをBluetoothワイヤレス化するリケーブルとなります。対機種は一部の上位モデルとなり、対応機種は以下となります。
【対応イヤホン】
・sound realityシリーズ:ATH-CSR100、ATH-CKR90
・SOLID BASSシリーズ:ATH-CKS1100
・LSシリーズ:ATH-LS400、ATH-LS300、ATH-LS200、ATH-LS70、ATH-LS50
取り付け方はイヤホン側のジャックにぱちっと差し込むだけなので、かんたんでした。特別な設定も必要はなく、スマホやオーディオプレーヤーとのBluetoothのペアリングのみとなります。
重量は10gで軽く、重さ感じることはあまりありません。バッテリの持続時間は、音楽再生で最大7時間、待受けで最大約200時間(公表値)と長く、レビュー作成にあたり日に2時間程度、3日間使用しましたが、一度も充電せずに使い続けることができました。ずぼらな私としてはすごく嬉しい事実です。(笑)
最後に特筆すべきは、ヘッドホンアンプも内蔵していることです。最大出力は2.5mW×2ch(16Ω)と本当に小型ですが、この小型アンプが効いているのか安価なBluetoothイヤホンでありがちなパワーのなさからくる音質の物足りなさがありません。ハードロックにSOLID BASSシリーズのイヤホンを合わせると、きちんと勢いのある音を楽しめました。
iPhone 7 Plusで使ってみました。イヤホンはATH-CSR100とATH-CKS1100。比較対象は電車内でも良く見るiPhone付属イヤホン。
正直な感想として、iPhone付属イヤホンが1$イヤホンと揶揄され、オーディオマニアでも知られるアップルのウォズがイヤホンジャック廃止に踏み切った理由が理解できる。安価なオーディオケーブルは伝送損失を促す抵抗でしかない。と、素直に実感してしまいました。音質は、ATH-CSR100ではクリアであり、ATH-CKS1100はキチンとパワーがある。イヤホンの特性もきっちりと再現しており、ケーブルがない・短いため、移動・通勤中での利用時は便利で、快適でした。
さすがにiPhoneだけでは高音質音源は試せないので、2017年10月14日発売のポータブルハイレゾオーディオプレーヤーAstell&Kern AK70 MKIIでも使ってみました。
バランス再生時の高出力化がされたAstell&Kern AK70 MKIIでは、やはりφ2.5mm/4極で接続した方が音質は良いです。ただφ3.5mmよりもBluetooth(aptX)での接続の方がパワーがあった事実。AK70よりもAstell&Kern AK70 MKII はBluetooth基盤の取り付け位置にこだわり、Bluetoothの出力が向上したと聞いたいましたが、本当に良くなっていました。Astell&Kern AK70 MKIIのφ3.5mmはおまけで端子付いてるだけな・・・が、実感でした(笑)
オーディオプレーヤーとイヤホン・リケーブル、ハイレゾ音源に、予算15万以上を予定している方には、強くオススメはしません。オーディオテクニカ社でも2017年秋から、φ2.5、φ4.4のバランス出力用リケーブルを発売していることもあり、やはり材質選びからこだわったケーブルは、その音質もクリアで、そちらをオススメします。ただ、これら製品は音質重視のため高額で、コスパは良くありません。
このAT-WLA1は、音質の劣化を実感することなく、長いケーブルの煩わしさから解放してくれる便利なアイテムです。日々の通勤でスマホで音楽を聴かれている方には、ぜひ一度試して欲しいと思います。