オーディオテクニカは、3月16日より「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトとした「Sound Reality series」のワイヤレスヘッドホンとして、『ATH-DSR5BT』を新発売。機器から飛ばされたデジタル信号をドライバーまで高純度伝送する技術「ピュア・デジタル・ドライブ」を採用し、ワイヤレスでも高音質を実現したBluetooth対応インナーイヤーヘッドホン。店頭想定価格は39,880円(税別)。
今回の『ATH-DSR5BT』は、「Sound Reality series」の『ATH-DSR9BT』『ATH-DSR7BT』に続く製品となるのですが、ヘッドホンタイプであった『ATH-DSR9BT』『ATH-DSR7BT』とは違い、『ATH-DSR5BT』はイヤホンタイプとなります。「Sound Reality series」には『ATH-CKR75BT』など、Bluetoothイヤホンタイプの型番の流れがあっただけに、『ATH-DSR5BT』の型番でイヤホンが発表されたことに、驚きと非常に強い期待があります。
カラーはマットなブラックを基調とし、質感にも高級感があります。デザインはアメリカなどでは定番となっているネックバンドスタイル。日本ではあまり定着していないデザインで、私も良い印象はあまりなかったのですが、このモデルを使用してイメージが一変。フィット感も良く、ケーブルが邪魔にならないことも非常に好印象です。
最初に聴いた感想は、高音の伸びが足りない。低音がぼわぼわとエッジが効いていない。でもポテンシャルだけは何故か感じる。この印象でした。そして、「ああ、これ100時間エージングコースか・・・。」と思い、このレビューをエージング日記にしようかと考えましたが、それでは発売日(つまりは締切)に間に合わないと断念。プライベートでは絶対にやらない強制エージングツールに通してから、このレビュー作成となりました。
結論からいうと非常に良い!エージング後は高音の抜けも良く、低音もきちんと存在感があり、伸びのある中高域は素晴らしいの一言!やはり「Sound Reality series」は、幅広いジャンルの音楽に合う!と、再認識させてくれる、良いイヤホンです。
iOS(AAC)、Android(aptX HD)での差は、音源がハイレゾ相当ではなく、MP3相当の音源での実験であったため、あまり差は感じませんでした。ただ、以前のSBC対応Bluetoothイヤホンよりも、どちらも遥かにクリアで精細で、新型のスマホをお持ちの方には、どなたにもオススメしやすいイヤホンです。
装着感・フィット感に関しては、以前のネックバンド式ワイヤレスイヤホンよりも、格段に上がっていました。以前のものはネックバンドの後ろに重心があり、背中側に落ちることがありましたが、今回の『ATH-DSR5BT』では、それが改善されており、ストレスなく着け続けることができました。
実際にお求めになった方には、あなたの好きな曲で、あなただけのお気に入りのイヤホンとして、数ヶ月を掛けて育てて欲しいです。そして、長く愛用できるイヤホンになればと思います。