2020年11月13日 オーディオテクニカは、「原音再生」「高解像度」「高レスポンス」をコンセプトとしたSound Realityシリーズから、ノイズキャンセリング機能搭載のBluetooth完全ワイヤレスイヤホン『ATH-CKR70TW』を新発売。
カラーはブラックとベージュゴールドの2色。価格はオープンプライス。店頭想定価格は、19,800円(税別)。
高音質再生を実現するための専用設計ドライバーと強磁力マグネット、加えて振動板のセンタードームには高域特性を向上させるDLC(Diamond Like Carbon) コーティングを採用。
小さな筐体でも豊かな音場と鮮明な中高域を再生。高音質BluetoothコーデックaptXやAACに対応。左右の独立転送方式を採用することにより、音切れに強く、更なる低遅延を実現しています。
また、Sound Realityシリーズとしては珍しくアクティブノイズキャンセリングを採用。遮音性が高い筐体デザインと合わせて、没中感の高い仕上がりになっています。
クイックヒアスルー機能・ヒアスルー機能も搭載しています。イヤホンを付けたまま、駅・電車のアナウンスなどが聞けたり、慣れてくるとイヤホンで音楽を聴いたまま家族と会話もできたりします。外音を取り込めるこの機能は、普段使いに便利な機能です。
また、在宅・テレワークのニーズが高まっている現在に合わせ、マイク機能にもこだわっています。小型の高性能MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクに、2つのマイクを利用したビームフォーミング技術を採用。口元に向かって指向性を持たせながら声の帯域を強調させることで、クリアな通話を可能にしています。
スマホでの利用時は、専用アプリ「Connect」で、音量レベルや左右のバランス調整、4つのプリセットイコライザーと自分でカスタマイズした2つのイコライザーを選択でき、お好みの音質が選べます。
機能面をあらかた記載したところで、次は実際に使ってみた使用感、私(筆者)の感想となります。何を聴くのではなく、何で聴くが重要で、使う人のことを考えて作られたイヤホンだと感じました。その詳細を下記していきます。
BTSに代表されるK-POP・ニュートロ(ニューレトロ)のメリハリの利いた音作りに、現在の音楽再生機器で最もポピュラーな『スマホで聞いたときに一番カッコよく聞こえる』設定にする傾向があります。
このイヤホンにも同じ傾向を感じられ、中高音を中心に音圧が高く、メリハリがあり、『スマホで聞いたときに一番カッコよく聞こえる』イヤホンです。そのうえで音の細部や位相の表現をしてきているので、さすがはオーディオテクニカのSound Realityシリーズだと感じました。
この設定は、音声通話・ボイスチャットの音声がクリアで聞き取りやすい設定でもあり、スマホの通話はもちろん、パソコンでのWeb会議も快適で、活躍をしてくれました。
高級感がある質感です。安っぽさを感じる筐体ではないため、印象は良いです。マイク部分が少し飛び出ていますが、全体的に小型なため気になるほどではありません。
充電ケースも昨年のモデルなどよりも小型になっており、ポケットに入れての持ち運びも問題のないサイズになっています。
約5gのイヤホン本体(左右2ヶ合計で約10g)と軽量なことと、ノイズキャンセリングによる没入感からか、付けていることを忘れる時があります。
イヤピースも4サイズが付属しているため、好みのサイズに選べ、メタリカとAC/DCでヘッドバンキングをしても外れることはなく、フィット感は良いです。
イヤホン本体のタップやボタンによる操作は、少し慣れが必要です。最初の2〜3日は説明書を見ながら2連打の感覚を覚えていく必要がありますが、1週間も過ぎれば慣れます。
スマホ用アプリ「Connect」は、音量の設定やBluetoothコーデックの切り替え、イコライザー、左右のバランス調整などが簡単にできてかなり便利です。※Windows OS版を是非作ってほしい!
また、スマホの音声認識機能Siri/Googleアシスタントは、通勤・移動中では恥ずかしいだけの機能でしたが、在宅ワークの現在には、アリかもしれない・・・と、以前の考えを少し改めました。
小型な完全ワイヤレスイヤホンは、ワイヤードのイヤホンよりも気軽で便利です。その便利なイヤホンを使って身近なスマートフォンで楽しく音楽を聴く。アーティストの息づかいまで聴き取れる高級オーディオとは違う良さがあります。
『ATH-CKR70TW』は、嗜好品としてではなく、実用品として高いポテンシャルがあるイヤホンです。スマホで普段使いをするには非常におすすめしやすいイヤホンですので、是非一度手に取って試してみてください。