オーディオテクニカから2020年11月13日に発売されたBluetoothワイヤレスネックスピーカー『AT-NSP300BT』。店頭想定価格は9,800円(税別)。
『AT-NSP300BT』は、コロナ過の中で急速に普及が進むオンライン授業を想定して発売されたはずが、なぜか在宅ワークで大活躍をしているとの噂を耳にし、実際に実機を取り寄せ在宅ワークで使ってみました。以前はマイク付きのヘッドホンやイヤホンなど色々使っていたので、その差も書けたらと思います。
・装着したまま周囲の音を聞くとこができる。また周囲の人が声を掛けやすくなる。
イヤホンをしている人に声を掛ける時「聞こえるかな…?」と少し躊躇うことがありますが、ネックスピーカーではそれがありません。再生をしている音声や音楽が近くにいる家族にも聞こえますし、耳を覆わない見た目から、利用者の状態を周囲の人がすぐに理解をしてくれます。外音を聞くだけならヒアスルー機能付きのヘッドホンでも問題ないのですが、ネックスピーカーに変えてから、妻から普通に声を掛けられるようになりました。ヘッドホンを付けていた時は気を使わせていたんだな…と気づき、少し反省です。
・マイク・スピーカー共に音質がクリアである。
音楽用ではないので高音質とはいかないのですが、中音域を中心にクリアで相手の声が聴き取りやすく、マイクの集音も良いようで、実際に4名の方から「以前よりも声がクリアに聞こえる。」「籠った感じがない。」など好感触でした。
※3万くらいする音楽用ワイヤレスヘッドホン(マイク付き)との比較なので、「3万が1万(AT-NSP300BT)に負けたか…」と、別の意味でショックでした…。やっぱり音声と音楽は別物ですね…!(涙)
・Web会議中に電話や宅配に気付けるようになる。
気が付かずに再配送になっていたサガワさんには申し訳ない。これからはドアホンで「置き配で。そこ置いといてください。」くらいは言えるはずです。
・軽量で装着感が少ない。長時間着けていても疲れない。
イヤホンを長時間着けたままでいると耳が痛くなってきます。ヘッドホンを着けたままだと髪型が崩れます。Web会議の度に着けて外しては面倒でしたが、始業から終業まで着けっぱなしで楽です。柔らかくフィット感も良く、バッテリーも最大16時間持つので電源も入れっぱなしでOKなので本当に楽です。
サイズだけ注意があり、首周り40cm近くある筆者は問題なく使っていますが、首回りが50cm近くなるとマイクの利用は厳しいかもしれません…。
・操作が分かりやすい
ボタンが大きくすごく分かりヤシです。電源を入れた際にバッテリー容量を日本語でアナウンスしてくれるのも好感です。
microSDカードスロットがありMP3の再生もボタンひとつで出来るのですが、試しに一度使ったのみです。本体再生機能はおまけの機能ですかね…。「無くてもいいのでは?」が正直な感想です。
・周囲に音が聞こえること
スピーカーなどで当たり前まのですが、友人との電話やオンライン授業であれば外部の第三者に聞かれても問題はないと思いますが、Web会議は内容次第でアウトな場合があります。特にシェアオフィスやカフェ、公共の施設などでは使えない場合がほとんどです。在宅ワーカーであればデメリットになりませんが、用途だけでなく、使う場所も選ぶ製品だと、購入前に認識した方がいいなと思いました。
音質にこだわるならワイヤードのヘッドホン、利便性の高さを重視するならフルワイヤレスのイヤホン。在宅ワークに特化をするならネックスピーカー。Web会議では本当に便利だなと実感をしています。外出時に使えないことを差し引いても、コロナ過から急速に広まったテレワーク・在宅ワーク、オンライン授業など、利用シーンは増えており、今後1つのジャンルとして普及から定着するのではと思わされます。
2021現在、オンライン用にヘッドセットをお探しの方、ワイヤレスネックスピーカー『AT-NSP300BT』も、その選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?正直なところ、アリだと思います。