2021年10月22日 オーディオテクニカは、密閉型のゲーミングヘッドセット『ATH-GL3』と、開放型のゲーミングヘッドセット『ATH-GDL3』を、同時新発売。カラーは両機種ともにブラック、ホワイトの2色。価格はすべてオープンプライス。店頭想定価格は、『ATH-GL3』10,800円(税別)。『ATH-GDL3』13,600円(税別)。
この2モデルは開放型が10g軽い以外、カタログスペックは同じです。ただ、チューニングは異なります。解像度が高く、臨場感、没入感が高い密閉型と、クリアで解放感の高い開放型。それぞれに個性があり、それぞれが別物として作り込まれています。
ATH-GL3 |
ATH-GDL3 |
|
ヘッドホン部 | ||
型式 | 密閉ダイナミック型 | オープンバックダイナミック型 |
ドライバー | φ45mm | |
出力音圧レベル | 98dB/mW | |
再生周波数帯域 | 10〜35,000Hz | |
インピーダンス | 45Ω | |
マイクロホン部 | ||
型式 | エレクトレットコンデンサー型 | |
指向特性 | ハイパーカーディオイド | |
感度 | ?43dB(0dB=1V/Pa, 1kHz) | |
周波数帯域 | 30〜20,000Hz | |
その他 | ||
質量(コード除く) | 約230g/約237g(着脱式マイク含む) | 約220g/約227g(着脱式マイク含む) |
使用温度範囲 | 100dB/mW | |
付属品 | 着脱式マイクロホン、1.2m着脱式コード、3.0m着脱式PC用コード |
この価格帯の開放型ヘッドセットでまともな製品というだけで、この製品には凄く価値があるのですが、きっちり一ヶ月ほど使い込んだので記載をしていきます。
音質はクリア。ヘッドセットとして音声を重視しているため中音域がメインで、電話やボイスチャットでの利用にベストな設定となります。マイクの精度・感度も良好です。
開放型の為、ボイスチャット中でもキーボードの打鍵音やマウスのクリック音なども聞き取れるのが良いです。スピーカーでBGMを流しながらの利用にもおすすめで、「ご飯よ〜」の声も聞き取れるため、気が付かずに怒られるという事も回避できました。(笑)
オーディオ用ではないため音質に艶がなく、音楽や映画の視聴用には向かず、ボイスチャット専用のヘッドセットとして、非常に出来が良いと思います。この価格帯のヘッドセットでは非常におすすめです。
開放型の『ATH-GDL3』とは逆で、密閉型の『ATH-GL3』は、解像度が高く、没入感があり、非常に汎用性が高いヘッドセットです。音声を重視しているため中音域がメインなのは同様ですが、音楽や映画などの視聴にもアリだなと思える仕様となっていました。
これひとつで色々と使いまわせる便利なヘッドセットという印象です。『ATH-GDL3』よりも少し価格帯が下がることも良く、誰にでもおすすめし易い製品です。
イヤパッドはしっとり柔らかめ。側圧は軽め。フィット感は良く、マイク込みでも軽めの為、3〜6時間の連続利用でも疲れるということはありませんでした。
PCやスマホでの利用を想定してレビューを書いていますが、両モデル共にPS5、Xbox対応です。ファイナルファンタジーXIV 推奨機種にも認定されているので、コンシューマーゲーム機での利用にもおすすめです。
カタログスペックが同じであった為、開放型か密閉型の差だけと思っていましたが、使い比べてみると音質にはけっこーな差があり、個性・目的が違う2モデルでした。デザインはどちらもシンプルなので、ゲームだけでなくテレワーク・在宅ワークでも使える点は高評価です。
どちらを購入するか悩まれている方には、ヘッドセットとしての用途であればヘッドセットの専用機として開放型の『ATH-GDL3』を、色々な用途で使いたい方には汎用性の高い密閉型の『ATH-GL3』を、それぞれおすすめします。